SSブログ

小さな星 [聖書]

夜、小さな星がただ一つ光っていた。
その星は考えた、
「私の光はなんと弱々しいのだろう。
私のちっぽけな光によって導かれ
道を見いだす旅人はひとりもいないだろう。
しかし、私は消えはしない。
この広大な暗い空で
もっと強く輝くように努めよう」と。

そのころ、下界では、
ひとりのたいへん疲れた魂が
雲でおおわれたゴールを見ようとして
ひとりで苦しみ戦っていた。
深い失望のうちに
彼女は一晩じゅう戦った。
しかし、導きの光は少しも見えなかった。
彼女は言った、
「月は出ていない。
私はこのうえなく悲しい」と。
そして、持っていたかすかな希望さえ
彼女は失ってしまった。

しかし、深い窓を通して彼女は見た、
燃えるように輝いてる明るい一つの点を。
それは、ただ一つ、あの星だった。
そして、おおわれた雲が通り過ぎるかもしれないと
新たな希望を持つようになった。
朝が黄金の光を持ってやってきたとき、
彼女は言った、
「私は昨夜、救い主を見いだした」と。

「私は一つの星から、救い主を見いだした。
私の見たあの星は
ベツレヘムの星であったに違いない。
なぜなら、それは私を主に導いたから――
そこで、私はやって来た。
そして天国の丘がことごとく
炎々と燃えているのを見た。
その輝きは、あの星の輝き、
小さな、しかし、ゆるぐことのない光、
遠くから私を招いたあの星の輝きだった」。

なんと!小さな星よ!
あなたの光があまりに弱いので、
夜、人々の目に留まらないのではないかと
恐れてはいけない。
たとえ、小さくても、
もしゆるがないものであるなら、
それは永遠への道を照らすのだ。
彼らは御使いたちの天国で
一つの魂が、小さな一つの星によって
照らされることを知っている。
(ビィビィエン・ジェームソン)
seiza141.jpg

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。