感謝の歌

わたしは主を愛する。
主は嘆き祈る声を聞き
わたしに耳を傾けてくださる。
生涯、わたしは主を呼ぼう。

死の綱がわたしに絡みつき
陰府の脅威にさらされ
苦しみと嘆きを前にして
主の御名をわたしは呼ぶ。
「どうか主よ、わたしの魂をお救いください。」

主は憐れみ深く正義を行われる。
わたしたちの神は情け深い。
哀れな人を守ってくださる主は
弱り果てたわたしを救ってくださる。
わたしの魂よ、再び安らうがよい
主はお前に報いてくださる。

あなたはわたしの魂の死から
わたしの目を涙から
わたしの足を突き落とそうとする者から
　　　助けてくださった。
命あるものの地にある限り
わたしは主の御前に歩み続けよう。
わたしは信じる
「激しい苦しみに襲われている」と言うときも
不安がつのり、人は必ず欺く、と思うときにも。
（詩編116編）

さんびの歌

天は神の栄光を物語り
大空は御手の業を示す。
昼は昼に語り伝え
夜は夜に知識を送る。
話すことも、語ることもなく
声は聞こえなくても
その響きを全地に
その言葉は世界の果てに向かう。

そこに、神は太陽の幕屋を設けられた。
太陽は、花婿が天蓋から出るように
勇士が喜び勇んで道を走るように
天の果てを出で立ち
天の果てを目指して行く。
その熱から隠れうるものはない。

主の律法は完全で、魂を生き返らせ
主の定める真実で、無知な人に知恵を与える。
主の命令はまっすぐで、心に喜びを与え
主の戒めは清らかで、目に光を与える。
主への畏れは清く、いつまでも続き
主の裁きはまことで、ことごとく正しい。
金にまさり、多くの純金に勝って望ましく
蜜よりも、蜂の巣の滴りよりも甘い。

あなたの僕はそれらのことを熟慮し
それらを守って大きな報いを受けます。
知らずに犯した過ち、隠れた罪から
　　　どうかわたしを清めてください。
あなたの僕を驕りから引き離し
　　　支配されないようにしてください。
そうすれば重い背いた罪から清められ
わたしは完全になるでしょう。
どうか、わたしの口の言葉が御旨かない
心の思いが御前に置かれますように。
主よ、わたしの岩、わたしの購い主よ。
（詩編19編）

感謝の歌

主をたたえよ、わたしの岩を
わたしの手に戦うすべを
指に戦するすべを教えて下さる方を
わたしの支え、わたしの砦、砦の塔
わたしの逃れ場、わたしの盾、避けどころ
諸国の民をわたしに服従させて下さる方を。

主よ、人間とは何ものなのでしょう
　　　あなたがこれに親しまれるとは
人の子とは何ものなのでしょうか
　　　あなたが思いやってくださるとは。
人間は息に似たもの
彼の日々は消え去る影

主よ、天を傾けて降り
山々に触れ、これに煙を上げさせてください。
飛び交う稲妻
うなりを上げる矢を放って下さい。
高い天から御手を遣わしてわたしを解き放ち
大水から、異邦人の手から助け出して下さい。
彼らの口はむなしいことを語り
彼らの右の手は欺きを行う右の手です。

神よ、あなたに向かって新しい歌をうたい
十弦の琴を持ってほめ歌をうたいます。
（詩編144、1~9）