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小さな星 [聖書]

夜、小さな星がただ一つ光っていた。
その星は考えた、
「私の光はなんと弱々しいのだろう。
私のちっぽけな光によって導かれ
道を見いだす旅人はひとりもいないだろう。
しかし、私は消えはしない。
この広大な暗い空で
もっと強く輝くように努めよう」と。

そのころ、下界では、
ひとりのたいへん疲れた魂が
雲でおおわれたゴールを見ようとして
ひとりで苦しみ戦っていた。
深い失望のうちに
彼女は一晩じゅう戦った。
しかし、導きの光は少しも見えなかった。
彼女は言った、
「月は出ていない。
私はこのうえなく悲しい」と。
そして、持っていたかすかな希望さえ
彼女は失ってしまった。

しかし、深い窓を通して彼女は見た、
燃えるように輝いてる明るい一つの点を。
それは、ただ一つ、あの星だった。
そして、おおわれた雲が通り過ぎるかもしれないと
新たな希望を持つようになった。
朝が黄金の光を持ってやってきたとき、
彼女は言った、
「私は昨夜、救い主を見いだした」と。

「私は一つの星から、救い主を見いだした。
私の見たあの星は
ベツレヘムの星であったに違いない。
なぜなら、それは私を主に導いたから――
そこで、私はやって来た。
そして天国の丘がことごとく
炎々と燃えているのを見た。
その輝きは、あの星の輝き、
小さな、しかし、ゆるぐことのない光、
遠くから私を招いたあの星の輝きだった」。

なんと!小さな星よ!
あなたの光があまりに弱いので、
夜、人々の目に留まらないのではないかと
恐れてはいけない。
たとえ、小さくても、
もしゆるがないものであるなら、
それは永遠への道を照らすのだ。
彼らは御使いたちの天国で
一つの魂が、小さな一つの星によって
照らされることを知っている。
(ビィビィエン・ジェームソン)
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あしあと [聖書]

ある夜、わたしは夢を見た。
わたしは、主とともに、なぎさを歩いていた。
暗い夜空に、これまでのわたしの人生が映し出された。
どの光景にも、砂の上にふたりのあしあとが残されていた。
一つはわたしのあしあと、もう一つは主のあしあとであった。
これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、
わたしは、砂の上のあしあとに目を留めた。
そこには一つのあしあとしかなかった。
わたしの人生でいちばんつらく、悲しい時だった。
このことがいつもわたしの心を乱していたので、
わたしはその悩みについて主にお尋ねした。

「主よ。わたしがあなたに従うと決心したとき、
あなたは、すべての道で、わたしとともに歩み、
わたしと語り合ってくださると約束されました。
それなのに、わたしの人生のいちばんつらい時、
ひとりのあしあとしかなかったのです。
いちばんあなたを必要としたときに、
あなたが、なぜ、わたしを捨てられたのか、
わたしにはわかりません。」

主は、ささやかれた。
「わたしの大切な子よ。
わたしは、あなたを愛している。
あなたを決してすてたりはしない。
ましてや、苦しみや試練の時に。
あしあとがひとつだったとき、
わたしはあなたを背負って歩いていた。」
(マーガレット・パワーズ)
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だいじょうぶ! [聖書]

あなたの重荷を主にゆだねよ。
主は、あなたのことを心配して下さる。
主は決して、正しい者がゆるがされるようには
なさらない。(詩篇55-22)
「あなたは、わたしのしもべ。
わたしはあなたを選んで捨てなかった。」
恐れるな。わたしはあなたと共にいる。
たじろぐな。わたしがあなたの神だから。
わたしはあなたを強め、あなたを助け、
わたしの義の右の手で、あなたを守る。
(イザヤ41-9~10)
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病床から栄光へ [聖書]

私は静かに身を横たえる
朝 私の目が開くとき
この身がここにあっても
この身がかしこにあっても
少しも思い悩むことはない

重い荷を背負い
旅路に疲れ果てた私は
むしろいこいの時を求める
私を愛するといわれる方の胸に
私は顔をうずめたい

健やかだった右の手も
今はかっての日のようには動かない
私はひとりで行かなければならない
今まで歩いたことのない遠い道を
黙って行かなければならない

私の熱意も 勇敢さも
誇りであった力の強さも
すべては過去のもの
私はとうとう来てしまった
何もしたくない無気力なところに

私の半日の仕事は終わった
なすべきことは もうなし終えた
私は今ささげたい
私の忍耐の心を
私の忍耐の神に
(メアリ・ウルスィー・ハウランド)
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朝しずかに [聖書]

主よ、私はあなたの朝を愛します、
太陽は輝き出で、小鳥は喜び歌い、
そして、草が露にぬれる朝を。
そのとき、世界はいのちに満たされ、
すべての自然界は
祈っているように思えます。
「あなたは私たちを
夜のやみの間も守って下さいました。
父よ、昼の間も私たちを導いて下さい」と。
私はいつも思います、
私が救い主にお会いしたのは
私の魂の朝であったということを。
そのとき、主は私に触れて
私をいやして下さったのです。
(バルバラ・E・コルネット)
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一粒の麦死なば [聖書]

どんな畑にも種子はある。
死を通ってよみがえったいのちは
ほんとうのいのちだ。
最も小さく、最もみすぼらしい花にも
強い力の秘密がある。
生きるためにそれは死ぬ
――よみがえるためにそれは葬られる。
犠牲を通して豊かないのちは表わされる。
あなたは、犠牲を知りたいと思うか。
それは損出を通過する。
十字架によらないで、救いはない。
一粒の麦は、死ぬことなしには
決して決してふえはしない。
波打つ黄金の麦の畑には
死によってもたらされた
百倍のいのちがある。
魂のため泣きながら祈っているあなたは
地獄の軍勢にろうばいしてはならない。
これは、あなたにとって最善の道、
確実に勝利を得る道なのだ。
「L・B・カウマン編(山頂をめざして)より」
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私にはあなたが必要です [聖書]

私とともに老いよ、
最もよい時、人生の終わりはこれからだ。
人生の初めはそのためつくられた。
時をつかさどるかたは言われる。
「私がすべてを計画したのだ、
青年時代はその半ばにしか過ぎない。
神を信じ、すべてを見よ、恐れてはならない」と。
しかし、若い時と同じように
私は今もあなたを必要とします。
人を造りたもう神よ、
私にはあなたが必要です。
たとい人生の回転が最悪の時にも、
人生のろくろの上で
めまぐるしく回るさまざまの色や形に
心を寄せるようなことをせず、
道を誤るようなこともしなかった。
私の目ざすところは
あなたが渇きをいやせるような
りっぱな器になることだ。
どうか神よ、あなたの作品を取り上げて
みこころのままに用いて下さい。
ひそかなる傷をいやし
素材の性質を直くし
みこころにかなわぬひずみを直してください。
私のいのちは御手のうちにあります。
ご計画のとおり杯を完成して下さい。
年を経るごとに色つやを磨き上げて
死に伏すときに全きものとして下さい。
「ラビ・ベン・エズラ」より
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信仰がほしい [聖書]

日々の過ぎゆくのを
惜しむことのない信仰
そういう信仰を 私は欲しい。
星の数よりも限りのないすべての時を見通して
人の一生を 興奮と争いの短い一日と見なさずに
友であり 冒険者であり
光である神と共に祝うような、
永遠の喜びの祝いと見なすような
そういう信仰を、私は欲しい

一つの章節が終わったからとて
それがなんだというのだ
黒雲が目をおおったからとて
それがなんだというのだ
私は歌いながら進んでいく

熱い血のたぎる夏を過ぎ
紅葉に映える秋の山を越え
降りしきる雪の冬を耐え
神の与えてくださるいのちの春が
声をあげて とこしえの歌をうたう――
そんな喜びの新しい章節まで進むのだ
そういう信仰を 私はほしい
それはきっと私のものになるのだ
時のもろもろの頂のかなたを見通す
そういう信仰を 私はほしい
(ラルフ・スポールディング・カッシュマン)
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私は木が好きだ [聖書]

私は木が好きだ、
たくましく、まっすぐに伸びる木が。
戦い疲れた私が
あらしに打たれ、日々の生活に傷つくとき、
木を見上げると、再び力が湧いてくる。
もし、木が曲がらずまっすぐに伸びるなら、
どんなあらしが吹いてもおじ恐れず
雄々しく立ち、雄々しく倒れようとするのなら、
私だって、神の恵みがあればやれるだろう。
私は木が好きだ、
木は私に力をみなぎらせるからだ。

私は木が好きだ。
葉が落ち、裸になり、まるで死んだように見え、
冬が木枯らしと雪を吹き付けても、
そんな災いに、びくともせずに立っている。
じっと春を待ち続けている。
木はそれほどに信仰的なものなのだ。
私は木が好きだ、
木は私に力をみなぎらせるからだ。
(ラルフ・スポールディング・カッシュマン)
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過去も現代も未来も [聖書]

彼は私のすべての望みにまさり
 私のすべての畏敬を超えるかただ
彼は私の四散したわざをまとめて橋を造り
 私の涙をまとめて美しい虹とされた
彼は荒れ狂う波の上を静かに歩まれたが
 私のためには波を分けて乾いた地とされた
だから、私が荒野を行く時が来ても
 ご愛のままどこまでも行けるのだ

彼は私の地の大事な宝を捨てさせ
 代わりに約束の愛を示された
私の痛む心には多くの傷があったが
 みことばのかおりで、すべてがいやされた
おお その懲らしめは
 どんなに 真と愛に満ちていたことか
彼の高い知恵による教えと試みは
 彼の求められた者が ただ彼によりたのみ
 彼のものに心を寄せなくなるまで続けられる
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