沈黙の神

イエスが一人で立ち、
人々の心が石のようであることを感じ、
そして、彼の来たことが
人々を贖うためなのだと知っておられた
その日、「彼は黙っておられた」。

彼らは、彼について偽証をなし、
残酷にも縄で縛りつけ、
嘲笑しながら、彼を王と宣言した。
「しかし、イエスは黙っておられた」。

彼らは御顔につばを吐きかけ、
あちらこちらを引き回し、
恥辱の全てを彼の上に積み重ねた。
「しかし、イエスは黙っておられた」。

友よ、それよりはるかに小さい理由で
あなたは怒っていないだろうか。
そして、それを正義の怒りと呼んでいないか。
取るに足りないようなことで苦しみ
怒りを発していないだろうか。
あなたの救い主は「黙っておられた」。
（Ｌ．Ｓ．Ｆ）