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わたしの避けどころ [聖書]

主よ、かりゅうど(狩人)は夕暮れの時に
わなを仕掛かけています。
私たちの魂が眠気に襲われ、
力を欠いているその時に。
ごらんなさい!
野鳥は、かりゅうどが
わなを仕掛けているのに
気がつきません。

かりゅうどは、薄暗がりの中で
水の縁を這い回り、
網に少しの重りをつけて
見えないように沈めます。
あなたにも、彼が仕事をしていのが
見えるでしょう。
早く神のもとに飛んで行き、
そして、祈りなさい!

わなが仕掛けてあることを知らない
野鳥のように、
魂は、そっと水の縁に近づきます。
下には「かりゅうどのわな」があります。
小さな足が、網に捕らえられました。
魂は横たわります、死ぬばかりになって。

しかし、約束の言葉は
はっきりと響き渡ります、
「主はあなたを助けだされる」と。
わながどんなに大きくても
主はあなたをわなから自由にされる。
「わたしの足を網から取り」出して
かれはわたしを救い出されます。

主よ、あなたがかりゅうどのわなから
救い出されるとき、
栄光はすべてあなたのものです。
あなたは私たちに、わながどこにあるか
教えて下さっています。
たとえ、わながひそかに仕掛けられても
私たちは知っています、
わながそこにあることを。
(L・M・ウオーナー)
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神の遍在 [聖書]

私は夜明けに神を見いだした、
夜が去っていく紅の中に、
小鳥の朝のさえずりの中に、
日の出の強烈な栄光の輝き中に。

私は神を庭の中に見出した、
露にぬれたおだまきの中に、
恥ずかしそうに、つつましく
まとわりつく朝顔のつるの中に。

私は神を一片の雲の中に見出した、
壮大な大空の生気を受けて
高く浮んでいる
一片の白雲の中に。

私は、静かな田園を通って走る
車道に神を見いだした。
そして、黄金のさざ波の立つ
夕暮れの湖上にも。

そして、ついにたそがれの
冷たい香りのよい空気の中に、
私は神のご臨在のささやきを聞き、
神がそこにおられることを知った。
(フランク・G・ウィーヴァー)
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王位か十字架か  [聖書]

薄暗いたそがれの静けさの中に
私は一人神の法廷に立った。
そして、心を貫くような問いに
直面させられた、
「あなたは彼をどうするか。
王位につけるか、十字架につけるか、
どちらにするか」。
それ以外の選びは、私には許されなかった。

私は涙にぬれた御顔を見つめた。
それは、彼のお苦しみの時に
流された涙だった。
彼の優しい視線はわたしの心を打ち砕いた。
それは、私に対する愛に満ち足りていた。
それは、こう言っているようだった。
「王位か十字架か、
私の側に立つか、私の敵になるか、
あなたは、今日選びなさい」と。

愛の御手は私に向かって差し伸ばされた。
そして彼は歎願するように言われた。
「従いなさい。この私を選びなさい。
私はあなたをこの上なく愛しているから」と。
私は彼に「いいえ」とお答えできなかった。
王位におつけする。十字架にではない。
それ以外どんな道も
私には開かれていなかった。

薄暗いたそがれの静けさの中で
キリストの御足のもとに
私は泣きながらひざまずいた。
そして、私の存在のすべて、希望のすべて、
探求のすべてを、彼に明け渡した。
王位におつけする。十字架にではない。
私の心は、キリスト以外の王を知らない、
これほどまでに私を愛されたキリスト以外の
王を知らない。
(サムエル・ラザフォード)
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明 日 [聖書]

彼は、人間の達しうる最高の者に
なろうとしていた――明日
彼は、誰よりも親切で勇敢な者に
なろうとしていた――明日
彼は、悩み疲れた一人の友を知っていた。
自分の境遇から引き上げられることを
喜びとし、それを必要としていた友だった。
彼は、その友を尋ね、どうすればよいか
相談しようとしていた――明日

彼は、朝ごとに、書こうとする手紙を
山のように積み重ねた――明日
そして、彼が喜びをもって
満たそうとしている人々のことを考えた
――明日
今日は忙しすぎるのだ、
一瞬の息をつく暇もない。
彼は言う、
「私は他の人々のために働く時間を
持つようになるだろう――明日」と。

彼は、最も偉大な働き人になったであろう
――明日になれば。
世界は彼を知ったであろう
――もし彼が明日まで生きていれば。
しかし、事実は、彼は死んだのだ。
そして、彼は人々の見える所から消え去った。
彼が生涯の終わったあとに残したものは
明日しようとしていた山のような仕事だった。
(作者不明)
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