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つかの間の日 [聖書]

わたしは言いました。
「わたしの道を守ろう、舌で過ちを犯さぬように。
神に逆らうものが目の前にいる。
  わたしの口にくつわをはめておこう。」

わたしは口を閉ざして沈黙し
あまりに黙していたので苦しみがつのり
わたしは舌を動かして話しはじめた。
「教えて下さい、主よ、わたしの行く末を
わたしの生涯はどれ程のものか
いかにわたしがはかないものか、悟るように。」
御覧ください、与えられた生涯は
  僅か、手の幅ほどのもの。
御前には、この人生も無に等しいのです。
ああ、人は確かに立っているようでも
  すべて空しいもの。
ああ、人はただ影のように移ろうもの。
ああ、人は空しくあくせくし
だれの手に渡るとも知ずに積み上げる。

主よ、それなら
何に望みをかけたらよいのでしょう。
わたしはあなたを待ち望みます。
あなたに背いたすべての罪から私を救い
神を知らぬ者というそしりを
  受けないようにして下さい。
わたしは黙し、口を開きません。
あなたが計らって下さるでしょう。

わたしをさいなむその御手を放してください。
御手に打たれてわたしは衰え果てました。
あなたに罪を責められ、懲らしめられて
人の欲望など虫けらのようについえます。
ああ、人は皆、空しい。
主よ、わたしの祈りを聞き
助けを求める叫びに耳を傾けてください。
わたしの涙に沈黙してないでください。
わたしは御もとに身を寄せる者
先祖と同じ宿る人。

あなたの目をわたしからそらせ
立ちの直らせて下さい。
私が去り、失われる前に。
(詩編39篇)
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