切られた枝

「実を結ぶものは、もっと豊かに実らせるために
　手入れしてこれをきれいになさるのだ。」

実を結ぶのは、枝
はさみの痛さを知るのも、枝
さらによく実を結ぶためです。
さらに命に満ちるためです。

つぼみのある小枝が切られ、
美しく巻いたつるが落とされ、
覗いたばかりの若芽が、
木から離れてしまったけれど。

喜びの日々は奪われ、
美しさを刈り取られ、
流した汗がちりに帰した。
すべてを砕かれ裂かれた人よ、
よく聞きなさい。

すべての願い、すべたの夢、
すべての望みが消え果てても、
あなたは喜び踊りなさい。
それは神の愛のあらわれだから。

はさみで切って下さるのは、
みな優しい、み心からのこと。
これまでのわずかな実りより、
もっと豊かに実らせるためだから。
（アニー・ジョンソン・フリント）