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神はわれらの避け所 [聖書]

神はわれらの避け所、また力。
苦しむとき、そこにある助け。
たとい、地は変わり山々が海の間中に移ろうとも。
たとい、その水が立ち騒ぎ、泡立っても、
その水かさが増して山々が揺れ動いても。

川がある。その流れは、
いと高き方の聖なる住まい、神の都を喜ばせる。
神はその間中にいまし、その都は揺るがない。
神は夜明け前にこれを助けられる。
国々は立ち騒ぎ、諸方の王国は揺らいだ。
神が御声を発せられると、地は溶けた。
万軍の主はわれらと共におられる。
ヤコブの神はわれらの砦である。

来て、主のみわざを見よ。
主は地に荒廃をもたらされた。
主は地の果てまでも戦いをやめさせ、
弓をへし折り、槍を断ち切り、戦車を火で焼かれた。
「やめよ。
わたしこそ神であることを知れ。
わたしは国々の間であがめられ、
地の上であがめられる。」
万軍の主はわれらと共におられる。
ヤコブの神はわれらの砦である。
(詩編46)
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美しい言葉 [聖書]

あなたの言葉に気をつけなさい。
言葉はとっても不思議なものだ。
それは蜜蜂の新鮮な蜜のように甘く、
そして、蜜蜂の針のように恐ろしい。

言葉はまた
温かく喜ばしい日光のように、
人々に祝福を与えることができ、
孤独な生活を明るくする。
そして、怒り争うときに
開かれた両刃のように切り裂くのも
言葉だ。

平安があなたの生活を守り、
あなたの若い日から
日々のあなたの言葉が
いつも美しい真理の言葉であるように。

友人に送る花を選ぶように、
あなたの言葉を選びなさい。
そして、話し言葉の芸術において
模範となりなさい。

「わが岩、わがあがないぬしなる主よどうか、
私の口の言葉と、心の思いがあなたの前に
喜ばれますように。」
(詩編19-14)
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夢を持つ人の歌 [聖書]

神よ、わたしは夢の他のものを見たい、
でも、この私の夢も生きなくてはならない。
現実の霜にそこなわれないで、
心の中に、希望のように輝いて――

勇気――そしてさえわたるラッパの音、
勇ましい夢がある。
でも、わたしには戦災孤児の目にある
人に知られぬ苦しみを、見させてください。
私に孤児の慰めを見つけさせて下さい。
もう一度、その顔に微笑みを浮かべるような、
そんな無邪気な慰めを――

未来の、まだ形をなしていないもの、
霧のかなたに、すばらしく美しい夢がある。
しかし、神よ、わたしを助けて下さい。
全ての小さなもの、不快なものに対して、
盲目にしないでください。
たとえ、一時間でも二時間でも、
私がそのようなものにも心に入れて
麗しいものとするために。
手袋をはめていない手、飢え、すすり泣き、
悲惨な窮乏など――

音楽の夢、
まだ見たことのないような
深く甘美な夢がある。
でも、私は、耳を澄まして、
息を殺してむせび泣く声を聞きたい。
歌おうとしても、涙のために歌えないような、
声なき叫びの寂しくこだまするのを聞きたい。
神よ、私を強くして、
他の人を助けさせて下さい。
私の歌の夢を、
うつろな人の心に与えさせて下さい。
耳障りな、不快な、くだらない
現実の機織り機(はたおりき)から、
優しく美しい音楽を
織り出すことができるように――

銀色のもやに包まれた私の心の中に、
なつかしい夢がある。
なんと不思議なことだ。
今の、簡素で、小さいものが、
私の夢の輝きを増してゆく。
そして、突然
それが現実なものに変えられるのだ。
(マリアン・ビィンセント・ホフマン)
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高 度 [聖書]

「高く飛ぶほうが安全です」と
操縦士は言った。
私たちは、千フィートばかり
さらに上昇した。
高く上がれば上がるほど
より素晴らしい非常用の飛行機が
前方はるかの眼下に見えるのだ。

「高く飛ぶほうが安全です」。
次のような場合にも
この言葉はこだまする。
良心が注意を促し、
肉的なものに心を奪われ、
罪が極彩色の衣ををまとって
姿を表わすときにも。

空の道は、勝利者のための公道、
少数者の仲間になって
生きようとする人たちの道だ。
人生でも、空の旅と同じように
地上を離れれば離れるほど
視界は広くなってゆく。

困難の丘は、もはやなく、
絶望の山も、平らになる。
高所からあなたの問題を眺めるとき、
深い暗黒の谷も、溝のように見える。

広々とした日光の照る場所に
あなたが生き、
高所から、あなたの輝いた道を見るとき、
いかなる霧も、境界線を曇らせない。
邪悪な暗黒を
あいまいな灰色に見せることは出来ない。

「高く飛ぶほうが安全です」と
使徒パウロとテモテは言う。
この世は眼下にあり、
神の青空は上にある。
覚えておきなさい。
キリストは天に座しておられ、
あなたはそこで、彼とともになる。
ああ、これが愛のクライマックス。

あなたが高所に住んで、
賢明に正しく
価値判断ができるようになるとき、
この世はなんと価値なきものとなることか、
この世の輝きはなんと鈍くなることか。
それなのに、どうしてあなたは
――きょう、高所に住もうとしないのか。
(ウィル・H.ホートン)
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