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無名の求道者 [聖書]

彼の名は私たちには告げられていない
――この富める青年の名は。
彼はその日、主を求めた。
私たちはただ次の事を知っている、
彼はたくさんの資産を持っていたこと
そして、彼が去って行ったことを。

彼は去って行った
――喜びから、平安から、そして力から、
想像を超え、言い表せないその愛から、
彼の求めていた永遠の命から、
彼の無価値な黄金のもとへ。

彼は去っていった、
そして、地上の宝を保持した。
しかし、――、そのために
なんという価が支払われたことだろう。
彼は十字架を負うことを恐れ、
その富を失うことを恐れた。
そして、神と天国は失われてしまったのだ。

このように、彼は引き止められた、
彼を引き寄せる安っぽいひものために。
なんという栄誉を見逃したことだろう
――ヨハネやパウロの仲間になること、
イエスの友になること。
それはなんという輝かしい交わりであろう。

なぜなら、
イエスに従うためすべてを捨てた彼らは
そこに不朽の名を見いだしたから、
聖徒と殉教者の名を記す永遠の巻物に
神が、ひとりびとりの輝かしい名を
しるされたから。

私はそこで、
彼の名を見いだすはずだった
――富める青年の名を、
もし彼がその日そこにとどまっていれば。
イエスは彼を愛されたが
彼は無名だった、永遠に無名だった。
それは、彼が去って行ったからだ。
(作者不明)
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